手形割引とファクタリング
こんにちは。
上三川町の司法書士の市村です。
今回は、手形割引とファクタリングの違いについてお話いたします。
特に、給与ファクタリングが問題になっていますね。
手形割引とは?
手形割引とは、手形に記載されている決済日前に現金化することです。
手形の所持人が支払期日より前に現金化したいと考えた場合に、
金融機関や手形割引業者に依頼して、額面から支払期日までの相当分の利息を割り引いた金額を取得できます。
手形の取引であれば90日~120日に支払いが伸ばせるため、資金繰りのため活用されています。
デメリットは、、振出人が支払えない状態になってしまった場合、所持人だった者が手形を買い戻す義務が生じます。
ファクタリングとは?
ファクタリングとは、売掛債権の支払期日より前に売掛債権を債権譲渡して、資金を調達する方法です。
手形割引と違って、売掛け先が支払えない状態になってしまった場合、売掛債権を買い戻す義務が生じません。
給与ファクタリングとは、顧客が勤務先に対して有する給与債権を専門の業者に譲渡して、給与日前に現金化する方法です。
ただし、給与債権について使用者は直接労働者に対して支払わねばならないと労働基準法に定めれられていますし、
手数料も利息制限法を大きく超えている業者が多いので給与ファクタリングによる債権譲渡契約自体が、
貸金業法違反により無効とされる判決も出ています。
このコラムをご覧いただきまして、ありがとうございました。
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